はじめちゃんのブログ

マレー半島の西海岸（KL側）の鉄道路線のうち，スレンバンからイポーまでが電化されて，昨年から高速の電車が導入されました。そこで，クアラルンプールの北側にあるペラ州の州都，イポーまで電車に乗ってみました。

ETSといわれるこの列車は，KLセントラル駅では専用の切符売り場があります。私も普通の窓口に行ったら，違う窓口で買うようにいわれて，少しあせりました。余裕を持って駅に行きましょう。窓口は，プラットホームに降りるエスカレーターがある側（普通の窓口と反対側）のエアアジアカウンターの裏側にあります。周囲が寂しいので少し分かりづらいです。案内地図でETSカウンターを探すと，すぐに見つかりますよ。（KL駅にも何便か停車しますので，こちらを使うと窓口は分かりやすいかも）

ETSは一日5往復あります。私たちは朝8:30KL発の便と，夕方18:30Ipoh発の便を使い，日帰りしました。料金は少し高めでRM30大人，RM18子供です。何歳から子供チケットが必要なのか，いまいちわかっていませんが，座席指定なので，座席が必要な場合にはチケットが必要です。

新しい車両で，車内はきれいで快適です。ただ，クーラーがよく聞いていますので，長ズボンと長袖が必ず必要です。実はマレーシアは寒い国なのです。車掌さんは女の人です。

ペラ州に入ると，列車の速度も速くなります。最高時速が145km/h。揺れもそれほど気になりません。車内ではトムとジェリーが上映されていて，子供はテレビに釘付けです。

この車両は韓国現代製で，随所に韓国語表示が見られます。日本のあさかぜや，はやぶさの車両が活躍しているマレー鉄道なのに，日本製でないのが残念です。車内にはトイレ（身障者用の広いトイレもある）はもちろん，ビュッフェもあります。車内を巡回するカートはありません。各駅での停車時間は30秒程です。

2時間40分でイポー駅に到着します。定刻の運行でした。イポー駅はKL駅と並んで歴史のある駅舎で，駅舎の中にレトロなホテルもあります。

イポー駅の外観です。ただし，売店は小さく，食べ物をブンコス（持ち帰り）する食堂も小さいので，食料は街で買って乗った方がいいです。

以上，世界の車窓からお伝えしました。（ちなみに私は公共交通機関は好きですが，鉄は入っていません。）

イポーはペラ州の州都でマレーシアでコタキナバルに次いでマレーシアで3番目に大きな都市です。中国系の人たちが多い街で，中心に　Sungai Kintaという川が流れています。この川から駅側が旧市街，反対側が新市街で，今回は旧市街を中心に歩きました。ただ，商業の中心は新市街で，買い物はこちらの方が良いみたいです。

写真は駅前の市民会館です。この建物の左側の通りを入って左折するとペラ州の観光局があります。ここで旅の情報を集めるといいです。

観光局内には小さな展示もあり，その中でひときわ明るく照らされているのがこれです。なんと博多どんたくの衣装ではありませんか。実は福岡市と姉妹都市なんですね。毎年学生の交流会もあるそうです。

イポーの旧市街はまさにレトロです。長い歴史を持った建物ばかりで，違う時代に迷い込んだみたいです。私たちが訪れた時は天気もよく（何度も言いますが，日差しがなく，どんより曇っているという意味です。）ゆっくり歩いてみることが出来ました。

そして，

チキンライスです。イポーといえばイポーチキン。さらに，

ホワイトコーヒーです。これらは，観光局からJalan Sultan Yusoff 通りを南に歩いて行くと，本場だそうです。コピティアムでホワイトコーヒーもいいですが，プリンもおいしいと思います。さて，なぜホワイトコーヒーなのか。私は違いが分かりませんでした。

そして，イポーの周りには洞窟寺院がたくさんあります。これはこの辺りの山が石灰岩で出来ているからで，一つぐらい訪ねてみると思い白いです。私たちは，近郊バスステーションからクアラカンサー行きのバスに乗り，

ペラトンに行ってきました。バスに乗るときに，ペラトんでおろしてもらうようにお願いします。Tolong berhunti dapan Perak Tong.（トロン　ブルフンティ　ダパン　ペラトン）と言いましょう。大通りの道ばたで降ろされます。バス代はRM1.5だったかな？ペラトンはこの道を渡った側にあります。（帰りは道ばたで待っていて，バスに手をあげると止まってくれます。）

これが入り口。

中にはそれはそれは大きな仏像があります。そして，洞窟の中を通って，この山の上まで登ることが出来ます。短い道のりですが，膝が笑います。

頂上からは良い眺めです。残念ながらイポー市内の方向は山の稜線が邪魔をして見えませんが，KLへ戻る高速道路や，インターチェンジなども見渡せます。きついですが登ってみる価値はありますよ。

ペラトンは寺院ですので，入場料はいりません。

　この後市内に戻りました。バスセンターのそばは，リトルインディアになっています。その隣が中国の商店街です。ただ，夕方になると旧市街は店を閉めてしまいます。

イポーにも一度どうぞ。